「言葉の身体/身体の言葉 #08|AFAF」

AFAF AWARDに入選し、9月末からART FAIR ASIA FUKUOKAに出展してきた。


その直前まで怒涛のスケジュールだった。小樽では炭鉄港アートプロジェクトの作品設営。室蘭アートプロジェクトでは企画チームとして搬入に立ち合い、だいまるしかくでも搬入・設営に立ち合った。

9月28日は深夜1時まで、だいまるしかくで設営。翌29日は朝5時起きで、8時30分の飛行機に乗る。11時過ぎに福岡へ到着し、13時から16時までの3時間で設営。16時30分から審査会という過酷なスケジュール。

一人では絶対に間に合わないので、別府からアーティスト仲間の西松秀祐くんに来てもらい、設営を手伝ってもらった。なんとかギリギリ間に合った。

西松くん、ありがとう!

審査会では、審査員からの質問にあまりうまく返答できず、「こりゃダメか」と思っていた。ところが、翌日の授賞式で大賞に選ばれた。

アートフェア向きとは言い難い映像作品に賞を与えることも、AFAF AWARDの役割のひとつだという話があり、自分の作品にとっては追い風になったのかもしれない。

とはいえ、僕の映像作品がアートフェア向きではないのは、本当だと思う。

会期中、なるべく自作の前に立っていたのだが、ほとんどの人が見向きもせずにスルーしていく。

通路沿いに展示されていたこともあり、目にも留まらない。視界にすら入っていないんじゃないかと思うほどだった。

やはり多くの人は絵画作品、特にカラフルだったり、かわいかったりするもの、どこかで見た有名な作家の作品、インパクトのある立体作品などに目を引かれる。その現実を目の当たりにした。

今回、僕は《POSTER》と《FREE》の2作品を出展したので、一つひとつの作品が小さかったのも反省点だった。どちらか1点に絞り、ドーンとインパクトのある展示にしても良かったかな、とか、いろいろと考えてしまった。

でも、時々立ち止まってくれる人たちもいて、その人たちは笑い転げたり、じっと見入ったりしてくれた。

その人数はごく少数ではあるけれど、作品の力を改めて信じるきっかけにもなった。

一緒に《POSTER》にツッコミを入れながら見ていると、何度見てもめちゃくちゃ面白いし、笑える。

《POSTER》はいつか、お笑い芸人と一緒にツッコミながら見る上映会をやってみたい。


大賞をいただき、会いたかったアーティストに会え、作品も売れ、懐かしい再会もあった。

今回のAFAF AWARDは、想像していた以上にいろいろな出来事が重なった数日間になった。

福岡アジア美術館の展覧会もすこぶる良かったし、札幌の先輩、伊藤隆介さんの個展も素晴らしかったし、福岡市美術館のコレクションも凄まじかった。

福岡のアートにおけるポテンシャルをヒシヒシと感じる。

いいなあ、羨ましいなあと思いながら、同じ地方都市の札幌に帰るのでした。