「言葉の身体/身体の言葉 #03|潜る準備」





潜る前には準備が必要だ。

スマホの通知を消す。遠くに置く。視界から消す。
タイマーをセットする。

久しぶりに、まとまった時間で作品について考えている。

深く潜るには、かたまりの時間がいる。

すぐには「お!」に出会えない。

海面で呼吸して、潜る。
また上がる。また潜る。

何度も繰り返していると、突然「お!」にぶつかる。

しかも、その近くには別の「お!」も群れている。

「お!」「お!」「お!」が続く。


でも、それは数ヶ月に一度あるかどうか。

前に潜った場所には、もう「お!」はいない。

別の場所まで泳がないといけない。


年々、それを探すのに時間がかかる。


数年に一度、あるかどうか。

近頃は、そんな感じになってきた。